容疑者の美容整形 

昨日からテレビなどで「某容疑者の美容整形」について頻繁に報道されています。

私のクリニックにも取材の電話があったり、昨日は自宅までテレビ局の知り合いの方から電話があったりしてちょっと戸惑っています。

今回は名古屋の美容外科で手術をうけたということで注目が集まっていますが、こういったことで地元の美容外科が注目されることはあまりいい気がしません。

この騒ぎはしばらく収まらないかもしれませんが、あまり振り回されずに診療を続けていきたいと思います。

私だったらこの容疑者の方の手術を引き受けたかどうか・・・たぶんしなかっただろうと思います。はっきりした理由はありませんが、なんとなく・・。

実際に彼と話してみないとわかりませんが、その時の雰囲気がどんな感じだったのか・・。こちらの話を聞いてくれるかな、とか・・こちらの話に笑ってくれるかな、とか。

そんなことを考えていくと無理みたいな気がします・・。手術をお断りしてしまいそうです。

容疑者と見破る自信はまったくありません。そのクリニックのスタッフはよくみやぶったな〜と感心しています。

看板をリニューアルしました 

ここ2〜3日で急に寒くなってきました。

いつも思うのですが、春や秋のような過ごしやすい季節はあっという間に終わってしまいます。

11月の予定は、原稿の締切がひとつ、セミナーがひとつ、ひょっとしたら韓国の学会参加が一件、釣りに1日、ぐらいです。

この時期になると、そろそろ年末年始のお休みに手術を予定される患者さんの予約が入ってきます。普段は暦通りに休んでいますが、年末はもう少し働かないといけないかな〜と思っています。

先日新しい「看板」がお披露目になりました。今回の看板はとにかく品よく目立つことをコンセプトにしました。

看板1

看板2

上の看板は八事地下鉄駅2番出口をでてすぐにあります。八事の交差点を車で通っても必ず目にとまると思います。

下の看板は大通りからクリニック方面へ入る細い道の入り口にかけてあります。

HPリニューアルはちょっと難航しています。イラストを多用しようとすこし張り切りすぎたせいで時間がかかっています。遅くとも年内には完成を目指していますが・・・。

美容外科への道〜その16 フリーの美容外科医 

フリーの美容外科医時代  2002年4月〜2004年9月

2002年以降フリーの美容外科医になりました。いろいろなクリニックから常勤のオファーがありましたが、医者になってから18年間ずっと勤務医生活を送ってきましたのでしばらくはフリーでいたかった、という気持ちからお断りしていました。

このフリーの時期にいろいろな美容外科の先生に出会うことができ、美容外科でだいじなことをたくさん学ぶことができたことは非常にラッキーで、今の美容外科医としての基礎が築けた時期といっても過言ではありません。

そのうちのひとつは、美容外科のクリニック経営です。特に美容外科のクリニック経営には、普通の科とはちがったノウハウが必要とされます。なかでも広告戦略はそのクリニックの経営そのものを左右する重要なキーポイントと考えられていました。

現在美容クリニックを全国に多数展開している某クリニックの院長先生には、当時経営面からみた美容クリニックについて教えていただきました。患者さんのことを第一に考えながら、経営面をいかに安定させるか、安定することでさらにいい医療を提供できるのではないか、ということを当時からこつこつと実践されそこから多くを学ぶことができました(このようなことで実名を出してはその先生に失礼かとおもいあえて伏せています)。

もう一つは美容外科における私の手術スキルそのものの進歩です。フリーになったばかりのころからすでに一通りの美容手術はできてはいましたが、この時期に飛躍的に手術の質が向上したことはまちがいなく、今の開業生活にも深くつながっています。

私より一歩先に形成外科をやめて美容外科に専念していた福田先生やコムロ美容外科の医療部長をされていた元伊勢慶応病院形成外科部長の中西先生(のちに両先生とヴェリテを立ち上げることになったのは2004年10月のことです)と一緒に手術をするようになり、形成外科のテクニックをふんだんに取り入れた美容外科を実践していくようになりました。

とにかく形成外科医としてのプライドをもちながらも決してそれに甘んじることなく、常に手術の技術を磨き、患者さんの希望がちゃんとかなえられているかどうか、われわれの間でお互いにチェックしながら情報を交換する診療スタイルをとっていました。

そんな生活を2年半すごしたのちふたたび私の身に転機が訪れました。以下次号へ。

熱湯ぶろ 

河村市長で少し全国的になった「名古屋弁」。あまり評判がよくありません。

誤解のないように断っておきますが、我々の年代ではあれほど純粋な名古屋弁を使う人はまずいません。河村市長さん自体も新幹線で隣り合わせになったことがありますが、その時は普通の喋りだったように記憶しています。

そんな我々でも時々ポロっと強烈な名古屋弁が出てしまうようです。それを聞いた地方の方もさることながら我々自体も驚いてしまいます。「なんでこれがわからんの〜」っと。

「机つる」、「しゃびしゃび」、「ちんちん」・・

わかりますか〜。このブログもアクセスの半分以上の方が愛知以外の方ですから解らない人もいると思います。

詳しくは、近くにいる名古屋出身者に聞いてみてください。

「ちんちん」はちょっと人に聞くのもはばかられると思いますのでこの場で解説しておきます。

火にかけたやかんが沸騰している状態を思い描いてください。あの沸騰しているお湯の状態を「ちんちんに沸いとる」といます。

これを地方の女性の前で、まったく意識せずに大きな声で叫んでしまったことがあります。その女性は赤面していたそうです。私それにすら気づきませんでした。

小さいころ沸きすぎた熱湯1番風呂にあやうく入りそうになった時、裸のままで出てきて親に向かって「なに〜お風呂ちんちんだがね〜」と。名古屋の一般的な夜の風景です。

「こころ」と「傷痕」 

10月も今日が最後。この10月は、当初予定していたことが100%近く達成できた気がします。過ぎるのが早かったですが、充実していました。

さて今日は、「傷痕」についてです。

我々美容外科医、形成外科医には「傷痕」は切っても切れない問題です。

形成外科医時代には(今でも形成外科医のはしくれぐらいには思っていますが)ほぼ毎日「傷痕」を「目立たなくする」仕事をしていました。

美容外科に専念するようになって、この「傷痕」に対する考えが以前と少し違ってきました。

形成外科で扱う傷痕は見た目に明らかに目立つ「傷痕」です。誰が見ても「傷痕」と「わかるよう」なものを「わからないよう」にして差し上げることがメインでした。

美容外科ではもっと内面的なこと、傷にまつわるすべてのこと、その傷から自由になれないでいる患者さんのこころ、そういった患者さんのこころをつなぎとめてしまっている「傷痕」というものも考えないといけない気がします。

もちろん形成外科の患者さんも同じように悩んでいると思うのですが、目にみえる「傷痕」の要素が大きすぎて私があまり気付かなかっただけなのかもしれません。

形成外科医からみると「この傷のどこが目立つの?」と思うような傷痕の訴えでも、決して美容外科の患者さんが贅沢を言っているわけではないということが理解できるようになりました。

つくづく「美容外科」は心の問題を扱う外科なのだと再認識しました。

「詐欺」と「真実」 

最近ニュースで、女性の結婚詐欺師の事件を知りました。

だまされた男性は本当にお気の毒ですが、だました女性によほどの魅力があったのでしょうね。

詐欺師は時に自分自身も本当のことを言っているような錯覚に陥るのだそうです。そうでないと他人はなかなかだませません。

客観的にみてどう見ても騙されている人がいても、当の本人が騙されていないと思えば「詐欺罪」にはなりにくいのだそうです。だまされるなら死ぬまでだまされれば、それはだまされたことにならないということでしょうか。

「だます」というからには真実が存在していないといけないわけですが、この「真実」というものがそもそも本当に存在しているのかどうか怪しい場合、あるいは確かめようがない場合は「だます」ということは存在しないことになります。

たとえば今話題の「地球温暖化」ですが、本当に二酸化炭素が原因なのか疑わしいという人もいます。この因果関係を本当に立証しようと思うとかなり大変なのではないかと思います。

それなのにいまや日本全体がエコ、エコと大合唱で、まだ年端もいかない小さなお子さんまでもがエコにいいからと真顔でしゃべっているのをみると、本当にこれでいいのかとあきれます。

真実がどうあれ「真実は何か」を追及する姿勢を持ち続けることを忘れてしまうことが一番危険なのではないでしょうか。

「美の真実」とはなにか、という問いかけには永遠に答えが出ることはないにしても安易に与えられた答えに満足するのではなく、少しでもそれに近づくにはどうしたらいいのかということを忘れないように日々研鑽を積んでいこうと思っています。

最新レーザー 

昨日、東京で行われたレーザーメーカー主催のセミナーに参加してきました。

最新トピックスあるいは旬な話題ばかりで興味深いものでした。

美肌レーザーは何と言っても「フラクセルレーザー」が話題でした。私のクリニックでも導入した「エコツー」の発表がメインでした。

発表された先生は、レーザーの大御所でその先生がほぼ絶賛状態でした。

エコツーの特徴はなんといっても「少ない回数」で「目に見える結果」がだせることだと思います。

もうひとつのトピックスは「脂肪溶解レーザー」です。

こちらを発表された先生は世界的にみても最先端の研究・臨床を手掛けられている先生で、貴重な体験を十分聞かせていただきました。

実は以前の記事でも書きましたように、「レーザーで脂肪を解かす」というのは今後最も発展する分野だと考えています。

脂肪溶解レーザーは器械の改良が急ピッチで行われていて、今の器械は数年前に売り出された溶解レーザーとは別物になっています。もちろん今のレーザーのほうが効果が絶大で副作用が少ないものになっています。

どのタイミングでこのレーザーをクリニックに導入するかが非常に難しところです。

私のクリニックでも器械を借りてデモンストレーションを行っているところですが、本格的な導入は来年あたりになります。

美のパワー 

日ごろ診療をしていて、つくづく「美」と「お金」は似ているな〜と感じます。
ここでいう「美」は我々が扱う美容外科的「美」、平たく言えば外見的な「美」、と考えてください。
以下、「 」の中に「お金」あるいは「美」を入れて読んでみてください。

「 」は実態のないものです。でも多くの人が「あればあるほどいい」と考えます。

「 」を手に入れると急にその人には自信がつく事があります。

「 」を追い求めすぎるとその人自身の人生が破滅に追い込まれることがあります。

「 」は生まれつき持っている人とそうでない人がいます。

「 」は努力をして手にいれることもできます。

「 」がない人は、ある人をうらやましいと思います。

「 」がある人は「 」のない人に時々嫉妬されます。

「 」はある程度のリスクをとらないと手に入れることができないことがあります。

「 」はある程度の努力をしないと減っていってしまいます。

「 」の意味・意義は人によって異なります。

「 」のことを人前でおおっぴらに口にすることを憚られることがあります。

「 」に対する態度には国民性があります。

「 」をありあまるほど持っている人はこれにこだわることがなくなるようです。

いずれにしても「美」も「お金」も一人の人間の人生を大きく変えてしまう強大なパワーがあります。決して振り回されることのないようにほどほどにお付き合いしていくのが賢い選択かもしれません。そうすれば本当の「幸福」が自然にやってくるのだと思います。

1時間のカウンセリング 

私の方針でほくろなどを除く瞼、鼻、たるみ、輪郭、脂肪吸引などは1時間のカウンセリング時間をとるようにしています。

カウンセリングをしているととても興味深いことに気付きます。

1時間のうち30分経過するころから、時々何となく診察室の雰囲気が変わってくることがあります。最初とても緊張されていてなかなかご要望が伝わらない様子だった患者さんが、30分経過するころにふとしたきっかけで徐々に話の方向がかわってきて当初お互いに考えていたことと全く正反対の結論になることがあるのです。

それほど大がかりな治療はいらないと思っていた方がそうではなかったり、手術希望で来院されたかたがいろいろな意味で手術の適応がなかったり、ということです。

いずれにしてもどんでん返しは「30分すぎ」てから起きるようです。

そのときほど1時間のカウンセリング枠をとっていて本当に良かったと思うことはありません。
このカウンセリング時間がなかったら、必要のない手術をしたり、逆に満足されない軽い施術を何度も押し付けることになったいたかと思うと・・・です。

「手術はやめましょう」という結論になった時は本当によかった、と思います。なぜなら特に大きな手術は取り返しがつかないことが多いからです。

逆に手術をしていきましょう、という結論になったときには、手術の前にもう一度カウンセリングをしたり、メール相談をしたり、とにかく疑問のない状態で手術をうけていただくように配慮しています。私もその患者さんに関係することであればできるだけ術前に情報を全部お伝えしたいと考えています。

この「1時間のカウンセリング」ができたことが、自分で開業して本当に良かったと思える点です。雇われている状態でこんなことをしたら、よほど心の広い経営者でないかぎり理解してもらえません。

情報の鮮度 

広告の見直しで、いろいろなメディアの方と話をする機会が増えています。その中で気付いたことです。

先日も記事に書きましたように、世の中の情報の得方は大きく変わって来ています。

もちろんインターネットの目覚ましい普及がすべての原動力になっていますが、それにともなって今までのメディアに変化が起きています。以前に比べて大きく落ち込んでいるものに雑誌と新聞があるようです。

情報は「鮮度」が重要で、「鮮度」にはスピードと正確性が要求されます。雑誌・新聞に書かれている情報はテレビやネットに比べるとタイムラグがあるうえ、情報の正確性という点でみてみると「事実」というよりは「意見」に近いものがあるようです。

そういう観点であらためてネットを見てみるとスピードという点では優れていますが、「正確性」という点ではどうでしょうか。逆に「鮮度」が高いという思い込みから、ネットの情報は「正確」という幻想を抱いてしまう可能性があるように思います。

回りくどい言い方をしましたが、先日あったこと(くだらないことですが・・)で考えさせられました。ネットのグルメ情報サイトをみて上位ランキングされている店に食べに行こうということでその店が入っているビルにでかけ現場を探したのですが、どうしてもみつかりません。他の店の人に聞いても「そんな店知りません」と。

結局そのビルのインフォメーションまでいって聞いてみたら、そこの店は最近撤退しました、とのことでした。これにはびっくりしました。結構アクセスの多いグルメサイトでランキング上位の店がすでに撤退・・。競争の激しい場所でしょっちゅう店が入れ替わるところだそうですが、それにしても、ですね。

ネットの情報は早いとはいえ、正確かどうかはわかりません。結局自分で現場にいって自分の目でみて聞いて感じることが一番ということになるようです。

美容外科のクリニック選びでも同じです。ネットである程度情報を集めたら、実際にクリニックにいってカウンセリングを受けることが一番近道で間違いがないと思います。