ヒップアップ術 

国内で行われるのが少ない手術に、hip augmentationがあります。

簡単にいえばヒップを豊かにする手術です。形を整えたり、たれたお尻をなおす目的もあります。

国際学会にいくと、これに関連した手術の発表が結構多いので驚きます。ボディのなかではバスト関連の次に多く、とくに南米からの発表が多いようです。

方法も脂肪注入・脂肪吸引だけでなく、プロテーゼを使ったhip augmentationがポピュラーとなっているようです。

体全体がスリムな女性で、ヒップアップしたい方にはプロテーゼによる手術が適応となります。

ファッションの影響や、日本人の体形の変化などから国内でも少しずつ増えてくる手術かもしれません。

 

 

小顔手術 追加 

以前の記事で小顔の術前術後の写真を出しました。

施術の内容について詳しことは書きませんでした。

実はこの患者さん、一切メスは使っていません。

具体的には、咬筋へのボトックス注入と皮膚を縮めるためにサーマクールを行っています。これ以外は何もしていません。

術後の写真は7ヶ月目の状態です。

正直にいって、術後の検診のときカルテをみるまでは誰かわかりませんでした。

もちろん結果には個人差があります。

下まぶたの動き 

眼を開ける時に動くのは、ほとんど上まぶたです。

逆に下まぶたは、眼を開けたときと閉じたときの動きはほとんどないように見えます。

しかし、下まぶたの動きをよく観察すると微妙な動きがあることに気づきます。

上下に動くというよりは、平行移動に近い動きをします。

眼を開けたとき、下まぶたは眼尻側に引っ張られて数ミリ上のほうに移動します。

この動きは受動的なもので、眼を大きく開ければ開けるほど下まぶたの外側は上に引っ張られます。

したがって眼を開けた時のこの動きを制御することで眼を大きく見せることができると考えられます。

下眼瞼下制術は以前関連した記事を書きましたが、その中でこの手術と断面での解剖との関係を書きました。

この手術を3次元的にダイナミックに考えるとき、今日書いたことがヒントになるのではと思います。

 

短期間で確実にしみを消す方法は? 

久しぶりにしみについてです。

円形のはっきりしたしみを短期間で消すには、どうしたらいいでしょうか?

美白クリームやハイドロキノンクリームで、シミの治療をした場合治療期間が非常に長くかかります。

1〜2年でとれればまだいいほうで、全然変わらないこともあります。

考えられる原因は、これらのクリームはメラニン色素生成阻害(つまりシミを作らないようにする)が主な作用なので、すでに今できてしまったシミを消すのが難しいことが挙げられます。

もうひとつの原因は、時間の問題です。シミは老化現象なので、できる一方であり、時間がかかる治療では、シミのできるスピードに追い付けないわけです。たとえれば、下りのエスカレータを逆に上がろうとすることに似ています。ゆっくりでは上がることができません。

ここ5年ほど、愛知医大のほうで行っている治療は、レーザー治療とトレチノインクリームの組み合わせです。

この治療の特徴は1クールが約3か月と非常に短期間で終了することです。

治療成績は約90%です。

シミの治療は、スピードが大事です。下りのエスカレーターを一気に駆け上がるぐらいの勢いが必要です。

 

フェルメール展 

以前の記事で今年の8月に開かれるフェルメール展について触れました。

その情報についてスポンサーのTBSから「お知らせ」がありましたので紹介します。

今回展示される作品に「真珠の耳飾りの少女」は入っていませんが、「小路」や「ワイングラスをもつ娘」などを見ることができるようです。

フェルメールには数少ない風景画の一つ「小路」を見るのが楽しみです。この作品は「アムステルダム国立美術館」所蔵です。

実は今から15年前オランダに留学しているときにこの美術館を訪れたことがあります。

この美術館の広さは半端じゃなくて1日かかっても半分も見ることができないくらいでした。そのせいか当時この作品を見たかどうか全く記憶がありません。

当時、同じアムステルダムにある「ファン・ゴー・ミュージアム」(英語読みでヴァン・ゴッホ美術館)にも行きました。こちらはぐるっと見て回るのにちょうどいい広さで、こちらのほうが印象に残っています。

小顔手術 

「小顔手術」というと「骨切り手術」が代表です。えらを削ったり、ほほ骨を削ったり、顎を短くする手術です。

ここのところちょっと気になることがありました。骨切り手術を数年前に受けた人で最近顔がたるんで大きく見えるようになった、という患者さんが今月だけでも4人いました。

すべての患者さんに共通するのは、他クリニックでえらをがっちりとられているという点と、口の周りがたるんできたということ、最初はよかったみたいだけど1〜2年してから急にたるんで見えるようになったという点です。

このことに関連したことで2005年の形成外科総会で発表した事があります。

「効果的な小顔形成術」という題でその内容は、顔の骨や脂肪筋肉を小さくすることと皮膚を吊り上げるか縮めることを同時にすると小顔効果が高まる、というものです。

その時の症例に使わせていただいた患者さんの一人で左が術前、右が術後です。

このことからわかるのは、骨切りで顔を小さくするには皮膚のことも考えたほうがいいということです。

 

 

皺眉筋 

皺眉筋は眉間を中心に眉毛にそって横向きに走っています。なぜこの筋肉があるか意味はわかりません。

むしろこの筋肉のせいで年をとると眉間に深い縦しわができてしまい、いやがられます。

しかし、ボトックスという注射ができてこの筋肉の動きを簡単に止めることができるようになりました。

患者さんの中には、注射では一時的にしか止められないから意味がない、という人もいます。

この筋肉の動きを永遠になくそうと思うと手術になりますが、結構大変です。

頭のてっぺんから前額の皮膚をむいて右側の皺眉筋を見ています。(筋肉の下に青いシートが敷いてあります)

こんなに小さい筋肉ですが、切除しようと思うとこんな感じで筋肉をとることになります。

ボトックスと手術、どっちがいいですか?

モディリアーニ 

名古屋市美術館で4月から「モディリアーニ展」が開かれています。

モディリアーニの絵を今回まとめて観ることができ、彼への理解がさらに深まったような気がしました。

彼の短い人生の中のエピソードで一番印象的だったのは、「彫刻への憧れと挫折」、その後の「絵画への復帰」から最終的に彼独特のスタイルへの到達といった変遷でした。このことがまさしく彼の人生そのものだったからです。

彼が選択した「彫刻」は石彫で、これはかなり体力を消耗するもので、しかもやり直しすることができないためストレスも大変なものだったそうです。

もともと胸を患っていた彼にはこれを続けることができず、まわりの人のすすめで絵画のほうに復帰。彫刻をとおしてのイメージ力、以前からプリミティブアートからの影響、などが最終的に彼の独特のスタイル〜なで肩、長い首、瞳のない目、彫りの深い顔〜につながっていたと考えられます。

偶然にも、この3月から6月まで国立新美術館でも「モディリアーニ展」が開かれていて、こちらのほうも見に行くことができました。「モディリアーニ展」が素晴らしかったのはもちろんですが、初めての国立新美術館もその名にふさわしいものでとてもよかったです。

形成外科学会 

先週われらの地元、名古屋で「形成外科学会総会」がありました。

この学会でわたしが注目していたのは、上まぶたに関する演題でした。眼瞼下垂の発生機序について信州大学の先生の発表がありました(ご存知のように信州大学の松尾教授は、眼瞼下垂についての元祖。)

何回も上まぶたの手術をすることで、術後眼瞼下垂になるのは挙筋の層がズレてくることによる、というのが私の持論なのですが(過去の記事参照)、そのことに関する発表かとおもって期待していたところ、内容はちょっとちがっていました。

松尾先生は眼瞼挙筋にはsuperficialとmiddle、 deepの3層があることを指摘されていて、今回もそのことにはふれられていました。

今回の学会では、美容外科のセッションは半日しかなく欠題が目立ったにもかかわらず、会場はほとんど満員で関心の高さがうかがえました。

私は今回の学会では演題を出しませんでしたが、秋の美容外科学会(広島)にはなにか発表する予定です。

フェルメール、人気ですね 

以前、フェルメールについて書きました。記事はこちら

最近、シャープのアクオスのテレビコマーシャルにも「真珠の耳飾りの少女」が使われています。相変わらず人気ですね。

実をいうと今から2年まえの今頃「ヴェリテ」のテレビコマーシャルとしてこの「真珠の耳飾りの少女」を使ったCMを2ヶ月間だけ流したのですが、みたことあります?(ちなみに中京地区限定です。)

最近、カウンセリングにこられた患者さんで、あのコマーシャルをみてヴェリテを知ってきました、という人がいました。テレビのCM効果ってすごいですね。あれから2年も経っているのに・・・。

ところで今年の8月から東京都美術館で「フェルメール展」が開かれるそうです。詳しいことはまだわかりませんが、今から楽しみです。